『今を切に生きる』

瀬戸内寂聴 (作家・僧侶)

幸せのヒント 「今を大切に

  【切(せつ)に】
   「しきりに。心をこめて」(広辞苑)

 「今を大切にする」ことは、幸せになるための基本です。

 今やっていることを愉しもう

 まだ先のことで、今を暗い気もちで過ごすのは、できるだけやめよう
 過ぎたことで、今をイヤな気もちで過ごすのは、できるだけやめよう

 今できるやりたいことをやろう
  できれば、やりたいことをやれる幸せを感じよう

 今を少しでも幸せに過ごそう

 今をどういう心で過ごせるかが大事なのではないでしょうか。

 『昨日は過ぎてしまってもうない 明日はきてみなければわからない
  たいせつな事は今日只今の自分自身が
  どう生きているかということである』 武井哲應

 『過去と未来を鉄の扉で閉ざせ
  今日一日の枠の中で生きよう』 デール・カーネギー

 過去の悪い事を考えるから今不幸になる。未来の悪い事を考えるから今不安になる。
 今を大切にするために、過去と未来を考えすぎないようにすれば、不幸や不安は大きく減るはずです。
 もちろん、過去から学び、将来を考えることも大事ですが、幸せになるためには今がいちばん大切です。

 『今が楽しい。今がありがたい。今が喜びである。
  それが習慣となり、天性となるような生き方こそ最高です』 平澤興

 『誰もがたくさんもっている今の幸せに目を向けなさい。
  誰もが少しはもっている過去の不幸は忘れなさい』 ディケンズ

 『大事なことは何か。なにごとによらず、
  一つずつの行為を十分にあじわいながら、
  その一瞬を大切に過ごすこと』 五木寛之

 今自分のまわりにあるいいことや幸せに目を向けるようにして、一つ一つを味わえるようになれたらいいのでしょう。
 それが習慣になると、なおいいのでしょう。

 『一度だけの人生だ。だから今この時だけを考えろ。
  過去は及ばず、未来は知れず。死んでからのことは宗教にまかせろ』 中村天風

 『今を切に生きる』 瀬戸内寂聴

 習慣になっていない人には、今を大切に生きることは難しいかもしれません。
 つい過去の悪い事を考えてしまったり、ふと未来の悪い事を想像してしまったり、まわりの悪い事に目を向けてしまったりすることがたびたびあるでしょう。

 今を大切にするためには、過ぎたことまだ先のこととらわれないようにすることが大事です。
 過去の不幸にとらわれて今を不幸な気もちで過ごすのも、将来の不幸におびえて不安な気もちで過ごすのも、今を大切にしていません。

 幸せを感じられるのは今だけです。今ある一つの幸せを大切にすることが肝心なのです。
 そして、今を大切にするには、「今を楽しむ」ことです。今やっていることを楽しむ、今身近にいる人とのつきあいを楽しむ、今まわりにあるものとのふれあいを楽しむ、今が旬を楽しむ・・・。

 将来のために努力するのはいいことです。
 ただし、「将来のため」と、今の生活をまったく楽しめないのはどうかと思います(将来か?毎日の生活か?)。

 将来の自分は今の自分から続いています。
 将来のために今できることをすることと、将来のためにも今を幸せに過ごせるようになることの、両方の努力をしながら今を生きることが大事でしょう(今の幸せと、さらなる幸せを追求)。

 今を大切にすることが、一日一日を大切にすることになり、・・・そして、自分の人生を大切にすることにつながるのではないでしょうか。


「今」、この時をただ生きる』ジェームズ・アレン
自分のための人生』ウエイン・W・ダイアー

記事
変えることができるのは、「自分」と「未来」だけ」」(ダイヤモンド社)
幸せになるのに何が妨げているのか、どうしたら幸せになれるのか」(スプートニク日本)
「明日のことまで思い悩むな」シスターと神父が心に置く“聖書の言葉”」(PHPオンライン)
あなたにとって本当の幸せとは何か教えてくれるディープな名言6つ」(googirl)

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