『これを知る者はこれを好む者に如かず
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』
[如(し)かず=及ばない]
孔子 『論語』(金谷治訳注/岩波文庫)より
幸せのヒント 「知る<好む<楽しむ」
たとえば、自分の仕事をよく知る人よりも、自分の仕事が好きな人のほうが幸せ。自分の仕事が好きな人よりも、自分の仕事を楽しめる人のほうが幸せ。
たとえば、ある人を知っているだけよりも、その人を好きになったほうが幸せ。その人を好きなだけでなく、好きな人とのつきあいを楽しめるほうが幸せ。
たとえば、人生を知る人よりも、自分の人生を好きな人のほうが幸せ。自分の人生を好きなだけでなく、自分の人生を楽しめるほうが幸せ。
逆に言うと、何か(事・人・物)を楽しみたければ、まず(好いところを)知り、好きになれるといいのでしょう。自分の好きなものと関わる際には楽しめるのではないでしょうか。
自分(の人生)を楽しむためには、まずは自分を知り、自分を好きになれるといいでしょう。その上で、好きな自分を幸せにする(自分を愛する)ことができるようになると、さらにいいでしょう。
「楽しむ」を「味わう」や「愛する」や「幸せを感じる」などに代えることもできるでしょう。
たとえば、美味しい食べ物をよく知っている人より、自分の好きな食べ物を味わえる人のほうが幸せ。
たとえば、たくさんの知人がいるよりも、自分の好きな人を愛するほうが幸せ。
たとえば、自分の幸せを知り、その中から自分が好きな幸せを感じられるようになれるといいのではないでしょうか。
幸せについていくら知っていても
幸せを感じられなければ意味がありません
幸せをいくらもっていても
幸せを感じられなければ価値がありません
幸せを求めてそれを得たとしても
幸せを感じられなければ幸せにはなれません
「幸せを知る者は幸せを好む者に如かず。幸せを好む者は幸せを楽しむ者に如かず」とも言えそうです。
自分の幸せを知り、かつ自分の幸せを好み、かつ自分の幸せを大切に楽しむ人になれたらいいのではないでしょうか。
◇ more hint! 「楽しもう」
◇ more hint! 「幸せを味わおう」
「楽しむ」に関する名言
『自分の今行っていることを・・・心から楽しめる者は幸福である』 ゲーテ
『楽しまずしてなんの人生ぞや』 吉川英治
『春を楽しむように人生を楽しむ心があるならば、・・・』 松下幸之助
『楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ』 シェークスピア