幸せになる方法
幸せホルモンを増やす
「幸せはどこにあるのか?」の一つの答えは、「心」です。
心に幸福感がなければ、その人は(主観的には)幸せではありません。
では「幸福感は何か?」の答えの一つが「脳内物質」です。
脳内物質は「ホルモン」とも呼ばれ、神経伝達物質として(脳を含む)臓器の働きを制御する機能とともに、様々な感情を伴います。
ノルアドレナリンには怒り・不安・恐怖などの悪感情が伴い、セロトニンやドーパミンやオキシトシンやβエンドルフィンには幸せな感情が伴うため「幸せホルモン」とも呼ばれます。
幸せホルモンには心身の健康に良い働きがあります。
幸せになるためには、このような幸せホルモンの分泌を増やすことができるといいでしょう。
1.セロトニン
2.ドーパミン
3.オキシトシン
4.βエンドルフィン
今の自分には、「セロトニンの幸せが足りないのではないか? ドーパミンの幸せが足りないのではないか? オキシトシンの幸せが足りないのではないか? βエンドルフィンの幸せが足りないのではないか?」と自問してみると、幸せになる方法のヒントが見つかるかもしれません。
反対に、感情・気分をコントロールすることが、脳内物質をコントロールすることにもつながります。
感情や気分のコントロールは、考え方を変えることでもある程度は可能です。
幸せになれる口癖を身につけることが幸せホルモンを増やすことにつながるではないかと思います。
幸せホルモンをいっぱい出すこと、つまり、幸せを感じて生活することが、心身の健康を良好に保ち、幸せに(暮らせるように)なることにつながるのではないでしょうか。
記事
「人間が感じる“幸せの正体”を徹底解説。精神科医が教える「3つの幸福物質」の出し方」(新R25)
「人に幸福感を与える生物学的な仕組みは、たった3つだけ」(smart FLASH)
「幸せになりたい……幸せを感じるにはどうしたら? 5つの方法&3つのNG行動」(STUDY HACKER)
「脳の元気には“推し活”が効く!? 長く幸せに生きるための3つの脳」(ウートピ)
「できる人はやっている「遊び」「楽しむ」ことのすごい効果」(ライフハッカー)
「「人と深くつながる」ことで幸せを感じる、富や名声では味わえない時間」(ダイヤモンド社)
本
『脳にいいことだけをやりなさい!』マーシー・シャイモフ
『幸せはすべて脳の中にある』(酒井雄哉・茂木健一郎)
『「幸せ脳」は自分でつくる』久恒辰博
『「快感する脳」が人生を変える』 大島清・大木幸介・石原靖久
名言
◇幸福感に関する名言集
セロトニン(幸せホルモン)
セロトニンの主な働きは、覚醒・睡眠や体温調節などの身体の調整と、イライラや怒りや不安などの心の調整です。
セロトニンが満足感や幸福感につながることから、「幸せホルモン」とも呼ばれます。
また、セロトニンはドーパミン(喜び・快楽)やノルアドレナリン(怒り・闘い)などの作用を制御して、気分や感情をコントロールする働きをします。
セロトニンの不足は心身に悪影響を与えます。
睡眠障害(眠気/不眠)、摂食障害(過食/拒食)、低体温、免疫力の低下(風邪を引きやすくなる)、疲れやすい、姿勢が悪くなるなどの身体の症状。
イライラしやすい・感情的になりやすい、くよくよしやすい・落ち込みやすい、やる気が起きない・集中力がない、ストレスが溜まりやすいなどの心の症状。
買い物依存症、ギャンブル依存症、アルコール依存症、ネット依存症、ゲーム依存症などの様々な依存症。
うつ病、統合失調症などの精神疾患。
セロトニンが不足する主な原因は、ストレスと悪い生活習慣(不規則な生活、運動不足、ダイエットや偏った食生活、太陽光を浴びない生活など)です。
セロトニン不足を予防するためには、ストレス対策をすることと、規則正しい生活、(リズミカルな)運動、バランスの良い食事、太陽光を浴びること、を心がけることです。
セロトニンはエキサイティングな幸福感ではなく、穏やかな心、朗らかな心、平安な心、安らいだ心、平静な心、気分がよいのようなソフトな幸福感をもたらすものなのでしょう。
生活の中に心静かな時間をもつことがセロトニンを増やすことにも役立つのではないでしょうか。
◇セロトニンを増やす活動(セロ活)
ドーパミン(幸せホルモン)
ドーパミンは運動や学習の機能・制御の向上に関与し、意欲・やる気・集中力を高める働きもあります。
ドーパミンの分泌により、快感を得ることができます。
ドーパミンが達成感や幸福感につながることから、「幸せホルモン」とも呼ばれます。
ドーパミンが不足すると、抑うつ症状、意欲の減退、やる気の喪失、無気力・無関心などの心の症状。
運動能力の低下、疲れやすくなる、過眠のような身体の症状。
学習能力、記憶力、集中力、行動力などの機能低下などがあります。
ドーパミンの分泌に伴う快感は、報酬と考えられます。
基本的にいいことをした報酬として快感を得られるのです(神様のご褒美?)。
報酬としての快感を得たいために、意欲ややる気が湧いてくる、とも考えられます。
それが行動を生み、(目標達成のような)いい結果に結びついた場合には、(喜び・達成感などの)快感を得ることができるのです。
ドーパミンを分泌しやすくするためには、目標をもって努力する習慣をつくることだと思います。
ただし、達成感を度々得られるように、小さな目標や中間目標を設定することが大事でしょう。
また、好きなこと・楽しめること(たとえば、好きな音楽を聴く、カラオケで好きな歌を歌う、おいしい物を食べる、得意なことをするなど)をする、新たな経験(新しいことを始める、新しい発見をする、いつもと違う道を通るなど)をする、運動をする、笑うなども、ドーパミンの分泌を増やすそうです。
ドーパミンの分泌によってやる気が出るのなら、やる気を出す工夫をすることがドーパミンを分泌することにつながるのではないかと思います。
ただし、「○○はいいこと、○○すぎは・・・」です。
ドーパミンが過剰に分泌されると、買い物依存症、ギャンブル依存症、アルコール依存症、ネット依存症、ゲーム依存症などの様々な依存症になりやすくなります。
ドーパミンの分泌をコントロールしてくれるのがセロトニンです。
穏やかな心(セロトニン)で気分よく生活する中で、時々達成感のような快感(ドーパミン)を得つつ、生きていけるようになるといいのではないでしょうか。
◇「ドラッグなしで脳内ドーパミンを増やす10の方法」(トカナ)
オキシトシン(幸せホルモン)
脳内にオキシトシンが分泌されると、ストレスを緩和し、幸せな気分がもたらされます。
愛撫や抱擁などよっても放出されるため、オキシトシンは「抱擁ホルモン」「幸せホルモン」とも呼ばれます。
オキシトシンが分泌されると、心が癒され、不安や恐怖心が減少します。
また、他者への親近感、信頼感が増し、社交的になります。
愛撫や抱擁やマッサージなどのスキンシップにより、オキシトシンが分泌されます。
また、親しい人との会話や家族団らんでも、オキシトシンが分泌されるそうです。
思いやりをもって人に親切にしたり、人を幸せにすることで、自分が幸せを感じられるのもオキシトシンの分泌によるものと考えられます。
一人でオキシトシンを分泌する方法もあるそうです。
自分で自分をハグする“バタフライハグ”という方法です。
幸せな人生を送るためには、身近な人たちとの良好な人間関係が大切です。
まわりの人を大切にし、親密にふれあうことでオキシトシンを分泌させ、心の癒しと幸福感を得られるようになるといいのではないでしょうか。
◇オキシトシンを増やす活動(オキ活)
βエンドルフィン(幸せホルモン)
「脳内モルヒネ」「脳内麻薬」とも呼ばれる“βエンドルフィン”には強力な鎮痛作用があり、肉体的・精神的な苦痛やストレスを抑える働きがあります。
また多幸感がもたらされることがあります。
マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる「ランナーズハイ」は、βエンドルフィンの分泌によるものと言われています。
苦痛の原因が残っていても、脳内にβエンドルフィンが分泌されれば、苦痛を感じない(忘れてしまう)のです。
何かを夢中になって楽しむことは、苦痛を忘れるために役立つ方法です。
「夢中の時、人は幸せ」なのは、βエンドルフィンがもたらす鎮痛と多幸感によるものなのかもしれません。
βエンドルフィンはドーパミンと連携し、快感を強くします。
快感を得られることをすれば、ドーパミンとβエンドルフィンが分泌され、それらの効用によって健康や仕事・勉強や幸せが向上しやすくなるでしょう。
『幸福になりなさい――そうすれば、あなたは、
立派になれるし、成功できるし、健康にもなれる』 マックスウェル・マルツ