幸せになる方法

心を強くする

 くよくよしやすい、傷つきやすい、落ち込みやすい、人間関係で苦しみやすいというような人は、「心が弱い」のかもしれません。
 心を強くする考え方を身につけることで、少しでもラクに、幸せに暮らせるようになれるといいでしょう。

 本当に強い人とは、“心が折れない人”ではないでしょうか。
 人生ずっとうまくいく、という人はほとんどいないでしょう。うまくいかない時に強い人が本当に強い人だと思います。うまくいっている時に強い人はふつうでしょう。

 つらい事があっても、心が折れなければ必ず立ち直れる時がきます。
 そのためにおすすめするのが、「柳に風流のしなやかな強さを身につけよう」という考え方です。

1.“柳に風”流のしなやかな強さを身につけよう
2.心が折れないように支える
3.倒れないように受け流す
4.風がやんだら立ち直る
5.自分を支える地盤を固め、幸せに暮らす

 「強くなりたい」と思って努力するのはいいことです。
 でも、「強くなりたい」と思っても、そう簡単にはなれないでしょう。
 また、そんなに急にすごく強くなるのも難しいでしょう。

 暴風はなんとかやり過ごし、強風はしなやかに受け流し、微風には軽く揺れつつも楽しみ、無風では小さな花(幸せ)をたくさん咲かせる。
 そんな“柳に風流のしなやかな心の強さ”を身につけて、幸せに暮らせるようになれるといいのではないでしょうか。

記事
自分に自信がないのは何が原因? 拒絶に強いハートを手に入れる5つのヒント」(ライフハッカー)
ストレスに負けない「レジリエンス(折れない心)」を身につけるヒント」(MYLOHAS)
強いメンタルでポジティブに生きていくための習慣6つ」(ライフハッカー)
強いメンタルを生み出すための、セルフケア・思考習慣まとめ」(ライフハッカー)
あなたも誘惑に負けない人になれる。意志の強さを後天的に鍛える6つの方法」(ライフハッカー)

参考本
不思議なくらい心が強くなるヒント』 ルイス・ターターリャ
「打たれ強さ」の秘密」 岡本正善

名言
『弱い心を強くしなければ…。それが本当の解決法』ひろさちや

『苦しんで強くなることが、いかに崇高なことであるかを知れ』ロングフェロー

『柳のように曲がれ、樫のように抵抗するな』 柔道の教え

「自分を変える」に関する名言集


“柳に風”流のしなやかな強さを身につけよう

 ここでの「心を強くする」のイメージは“柳に風”です。
 強い風が吹いたら流されて揺れてしまってもいい。
 でも、風がやんだらすぐに立ち直る。
 そんな「しなやかな強さ」を身につけることができたらいいのではないでしょうか。

 風に逆らって無理して踏ん張ると疲れます。
 暴風にあったらポッキリ折れたり、根元から倒れてしまうこともあります。
 世の中には、力を入れて踏ん張りすぎて心が折れてしまったり、病に倒れてしまう人もいます。

 また、何かある度に少しずつ傾いていって、本来の健全な自分に戻れなくなってしまうような人もいます。
 一つの事で傾いてもすぐに立ち直ることができれば、いろんな事をどんどん付け加えて傾きを大きくしなくてすみます。

 “柳に風”流のしなやかな強さのいいところは、「揺れてしまってもいい」と考えられることです。
 イヤな事や問題に出遭ってしまったら、心が揺れてもいい(しかたがない)。ぜんぜん動揺しない人になんてならなくてもいいということです。

 「しなやかな強さ」のポイントは、風がやんだら素早く立ち直ることです。
 すんでしまったことの余韻に流されずに、普段の自分・本来の自分に素早く戻ることが大事なのです。
 そのためには、何かあってもできるだけ軽く受け流して、今の生活を大切にすることが肝心です。


心が折れないように支える

 つらい時には心が折れないように支える考え方ができるようになるといいでしょう。
 つらい時に、ただ「つらい」「苦しい」「イヤだ」などと考えていると、余計につらい気もちになるだけです。
 少しでもラクに耐えられるように、その時に自分ができる考え方を心がけられるといいのです。

 まずは、「こういうこともある」「こういう人もいる」「こういう時もある」などと現実を受け入れる考え方を心がける。
 「無理をすることはない」「少し力を抜こう」「それなりにつきあえばいい」「今を大切にしよう」などと方針を明確にする。

 「大丈夫、大丈夫」「このくらいは平気だ」「この前も大丈夫だった」などと、自分の心を支える考え方を心がける。
 「一時の事だ」「もう少しで終わる」「なんとかなる」などと、先の見通しを考える。
 「頑張ろう」「(もうちょっとだけ)我慢しよう」「ベストを尽くそう」などと、自分で自分を励ますような考え方を心がける。

 つらい時に無理をすると、余計につらくなります。耐えられなくなって後悔するようなことになってしまうことにもなりかねません。
 そんな時、「やり過ごそう」と考えることで、つらさを小さくできることがあります。
 「(つらいのは/我慢するのは)一時(期)の事だから、なんとかやり過ごそう」と心がける。

 少しでも自分の心を支えられる言葉を見つけて、身につけることができるといいのではないでしょうか。


倒れないように受け流す

 つらい時が過ぎ去ったら、多少問題があっても、軽く受け流せるといいでしょう。
 たとえば、ちょっとぐらいイヤな事があっても、「小さいことだ」「まぁいいか」「時間がもったいない」「気にしない気にしない」など。
 たとえば、まだ先のことは「一時の事」「その時はその時」「なるようになる」など。
 たとえば、関係が悪い人がいても「このままでもいいか」「それなりにつきあおう」など。
 このようなひと言で済ませることが増えれば、それだけイヤな気分で過ごす時間が減るでしょう。

 「受け流せない」と思われる場合でも、実は悩まなくてもいい問題がけっこうあるはずです。
 自分が考えさえしなければ何も問題がないことがあります。
 自分ではどうしようもない問題もあります。
 今は自分には何もできない問題もあります。
 そのまま放っておいても大して問題なく、いずれは自然消滅するような問題もあれば、すぐに忘れてしまうような小さい問題もあります。

 このような問題は、できるだけ考えないようにできるといいのです。
 「このことを考えてもしかたがない」「こんなことを考えるのはよそう」などと、自分の考えをストップできるようになれるといいでしょう。
 もちろん、よく考えたほうがいい問題もあります。


風がやんだら立ち直る

 大きい不幸な出来事があっても、ほとんどは時間がたてば、自然に受け入れ、自然に立ち直ることができます。
 それは過去の自分の不幸(挫折・失恋・病気・死別など)を振り返ってみれば、わかるのではないでしょうか。

 できれば、大きい不幸から少しでも早く、力強く立ち直れたほうがいいでしょう。
 そのための3つのステップがあります。

 第一ステップは「まず現実を受け入れる」ことです。
 「(人生には)こういうこともある」「しかたがない」「現実は現実」などと考えることで、不幸な気もちを少しでも小さくできるといいでしょう。

 第二ステップは「希望をもつ」ことです。
 「この悲しみ(つらさ、悔しさなど)もいつかはおさまる」「幸せに暮らせる日々がきっとくる」などと考え、少しでも明るい気もちになれるといいでしょう。

 第三ステップは「不幸を幸せに変える」ことで、4つのヒントがあります。
 1つめのヒントは、「不幸の中の幸せを探す」ことです。
 「不幸には違いないが幸いなことには・・・」や「この不幸は幸せなことがあったから生まれたことなのだ」のような考え方をすることです。
 無いものや失ったものを嘆くのではなく、心に残った幸せや実際にまだ有る幸せを探して確かめることです。

 2つめのヒントは、不幸な気もちを「バネにする」ことです。
 不幸な時には、悲しみやつらさや悔しさなどの感情が発生します。それらを利用して幸せになるためのバネにして頑張ろうと思えるといいのです。
 そのことを忘れるため、誰かを見返すため、ハードルを越えるため、再チャレンジするためなどの理由をつけてもかまいません。
 とにかく、つらい気もちを何かにぶつけて、意地でも幸せになってやるくらいの気もちで前進できるといいでしょう。

 3つめのヒントは、不幸を「いいきっかけにする」ことです。
 この不幸は自分が幸せになるためのいい機会や試練と考えることです。
 いい機会として新しいことにチャレンジすることにより、新たな可能性を発見できるかもしれません。
 また、自分に与えられた試練として受け止め、前向きに頑張ることにより、良い結果を得ることができるでしょう。

 4つめのヒントは、不幸を「いい経験とする」ことです。
 どんな事にも必ず学べることがあるはずです。少なくとも、そういうことが世の中には(人生には)あると知るだけでもいい経験です。
 同じ経験をする人のつらさがわかり、人にやさしくなれるのではないでしょうか。
 不幸な事があった時に、「いい経験にしよう」と考えられるようになれば、それだけで大きな成長です。
 すぐにはできなくても、時間をかければ「いい経験だった」と思えるようになれるでしょう。

 早く立ち直れれば、その分幸せに暮らせる時間を増やすことができるのです。


自分を支える地盤を固め、幸せに暮らす

 自分を強く支えるためには、その地盤を固めることが大切です。

 自分を支える第一の地盤は、自身の身体と心の健康です。
 身体の健康のためには、栄養・運動・休養が大事です。
 心の健康のためには、心の栄養心の運動心の休養が大事です。
 自分なりの健康法をいくつかもち心身の健康をキープできるようになるといいでしょう。

 自分を支える第二の地盤は、人の支援です。
 困ったときに頼りになるのは周囲の人たちです。
 まわりの人を大切にし、いい関係を築くことが、いざというときに自分を強く支えることにつながるのです。

 いちばん大事なことは、自分の地盤の上で幸せに暮らすことです。
 今の生活を楽しみ幸せを感じて生活することです。

 幸せを感じることは心の栄養となり、心を癒すこと・心を元気にすること・心を育てることに役立つのです。
 感じた幸せを力に、さらに幸せになれると、なおいいでしょう。

 心を強くするためには、幸せを感じて生活できるようになることが大事なのです。


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