悩みのヒント 仕事・会社を辞めたい

 ほとんどの人は「今の仕事・職場・会社を辞めたい」と思ったことが、少なくとも一度や二度はあるのではないでしょうか。
 「仕事が思うようにできない」「ミスが多い」「仕事がおもしろくない」などの仕事の悩みが原因かもしれません。「仕事上で大きいミスや失敗」をしてしまい、落ち込んでしまった時に、「辞めたい」と考えてしまうのかもしれません。
 また、「イヤな上司がいる」「仲間はずれ」などの人間関係の悩みが原因の場合も多いのではないでしょうか。

 簡単に辞めない

 仕事について、よく考えてみる

 決断するためには

 決断したあとがいちばん大事

 会社を辞めるかどうかは、人生の中でも一大事です。ふと「会社を辞めたい」と思ってしまうことがあっても、しっかり考えたほうがいいでしょう。
 ただし、あまり悩み苦しまないようによく考えることができたらいいのではないでしょうか。

参考リンク
◇「やめようか? どうしようか?」迷ったときの考え方

◇「仕事に行きたくない理由ランキング
◇「仕事がイヤでたまらなくなったときに試すべきこと
◇「仕事がつまらないと思う瞬間ランキング
◇「“つまらない仕事”を“面白い仕事”に変える
◇「仕事を好きになれる仕方
◇「仕事のストレス緩和法
◇「仕事での幸福度を上げる方法

仕事に関する名言集


 簡単に辞めない

 働き始めて3日(1週間以内)とか3ヶ月ぐらいで、「会社に行きたくない」「辞めたい」と思ってしまう人もけっこういるようです。

 でもその時期は「まだ慣れていないから」というのが大きいと思います。
 新しい職場の不安・とまどい・つらさがあるでしょう。
 それはある程度はしかたがないことだと思います。新しい仕事をやり始めた時にはすぐにはうまくできないし、よく知らない人と接するのにも何かと気を遣ってしまいます。また、さまざまな不安もあると思います。当然のことながら、疲れます。
 そんな時に何かうまくいかないことがあっても、あまり苦にしないほうがいいでしょう。「慣れるまでは大変なのが当たり前」「慣れればラクにできるようになる」「慣れれば(それなりに)できるようになる」などと考えることができれば、と思います。

 それにある程度できるようにならないと、キャリアにもならないし、おもしろさも自分に合っているかもわからないでしょう。
 余程のことがなければ、もう少し我慢したほうがいいのではないでしょうか。

 転職は人生の重大事です。一時の感情で決めないほうがいいと思います。
 特に、落ち込んでいる時や疲れている時には、辞める決断はしないほうがいいでしょう。
 「あとで(少し落ちついてから)考えよう」「(一度寝てから)明日考えよう」などと考えられれば、と思います。
 心が落ちついている時に、よく考え直してみたほうがいいでしょう。


 仕事について、よく考えてみる

 「辞めたい」と思っている時には、悪いことばかり考えてしまっているのかもしれません。それでは、つらくなるだけで、(自分にとって)いい判断も難しいのではないでしょうか。
 まずはもう一度、仕事のメリットを考え直してみることをおすすめします。

 仕事にはたくさんの幸せになる要素が含まれています。
・収入が得られる。
・仕事の内容が好きなことであったり、創造的なことであったりして満足を与えてくれる。
・その仕事が人や社会の役に立つことに喜びを得られる。
・職場での人間関係や役割や責任も幸せの要素となる。
・自分の進歩や上達を喜ぶこと、成績の向上や公平な競争も幸せなこと。
・仕事を工夫する楽しみもある。
・仕事に集中したり、夢中になったりすることにより、不幸なことを忘れられることもある。
・仕事の内容によっては健康に良いものもある。
・仕事に夢をもてることは大きな幸せ。

 仕事の目的・価値を思い起こすのもいいでしょう。
 自分なりの仕事をするメリット/価値/意味/理由などが1つでもあれば、それを支えに我慢することも可能かもしれません。
 「お金のため」「生活のため」「誰かのため」と割り切って考えてもいいと思います。
 仕事に関する悩みや問題は尽きないと思います。悩みや問題はあってもそれなりに幸せに暮らすことを心がけてみてはどうでしょうか。

 本気で辞めることを考えるのなら、辞める前にできることもあるかもしれません。
 「やるだけやってダメなら辞める」と考えてみてはどうでしょうか。
 もし「辞めてもいい」という覚悟があれば、今できることがまだあるのではないでしょうか。

 その一つの方法は、「会社(職場)を変える」努力をすることです。
 そのチャレンジをしてもいい、と思える場合にはやるだけやってみればいいと思います。
 「ダメなら辞めればいい」「少なくともいい経験にはなるはず」のように考えられたら、と思います。
 「半年やってダメなら辞めればいい」と期間を決めたり、「三ヶ月やってみて、また判断しよう。可能性が見えたら延長し、見えなかったら辞めよう」のように、決断の時期を設定する考え方もできます。

 もう一つの方法は、「自分を変えよう」と努力をすることです。
 今の状況でも苦しまなくてすむ自分になれるように努力してみることです。
 「自分を強くするいい機会/場」などと考えられればいいのですが、そこまで前向きでなくても「辞めるにしても何かを学んでから」のほうがいいのではないでしょうか。
 そのままでは、これからもまた同じようなことで同じように苦しむことになってしまうかもしれません。

 上記のようなことを考えてみても、どうしても「辞めたい」という気もちが強い場合には、「辞める」決断をしたほうがいいのかもしれません。


 決断するためには

 まず、「辞めることは悪いこと・してはいけないこと」という思い込みはよくない、と思います。場合によっては辞めればいい、という考えがあれば、絶望して自暴自棄になることは避けられます。自分(の大切なもの)を守るためには、辞める勇気が必要な時があります。
 「辞める」という選択の前に、「休む」ということが可能な場合もあります。その可能性も考えられたら、と思います。

 何かに迷った時におすすめしたい考え方が、「○○もよし、□□もよし」です。
 いくら考えても結論がでない場合には、「辞めてもなんとかなる。そのままでもそれなりによし」ということなのではないでしょうか。

 「決断するために役に立つ考え方」も参考になさってください。

 また、「辞める」ことだけを考えるのではなく、転職を考えることが必要でしょう。
 ただ「辞めたいから」ではなく、「何かを始めるために辞める」と考えられたほうがいいのではないでしょうか。
 辞めた後には新しい生活が始まるわけです。新たな可能性も生まれます。そこをよく考えた上で、「何かを始めるために辞めるのだ」と言えるようにすることです。
 「辞めたい」という思いはきっかけだったかもしれませんが、辞める最終的な目的は新しい何かを始めるためです。
 もし辞める前にできることがあるなら、新しい何かのための準備をしっかりしてから辞めればいいと思います。
 また、辞めた後にできた大きな時間を有効に使うことを考えてみるのもいいでしょう。


 決断したあとがいちばん大事

 会社(職場)を辞めるか辞めないかというのはとても大きな選択ですが、その選択よりも大事なのは、その後の心がけや努力だと思います。

 「(今は)辞めない」と決断したあとには、ひとまず「辞めたい」とか、その理由とかを考えないようにしたほうがいいでしょう。
 転職を考えるのは、短くても3ヶ月に1回ぐらいでいいのではないでしょうか。毎日考えても同じような考えを繰り返すだけです。
 「考えるのは3ヶ月に1回にしよう」と考え、その時にだけよく考えて、決断するか、また次の3ヶ月後に考えるかを決めればいいわけです。
 その3ヶ月の間は、無意識に考えてしまっても、「今は考えなくていい」と思えば、悩まずにすみます。(「3ヶ月」を「半年」や「1年」と考えれば、それだけ悩む回数と時間を減らすことができるでしょう)

 また、「(今は)辞めない」と決断したからには、今できることをちゃんとすることが重要でしょう。
 今の仕事を少しでも楽しむ工夫をするイヤイヤやらない)。
 何か(仕事や人間関係など)を学ぼうと努力する。
 自分を強くするいい機会、いい経験にしようなどと考えることができれば、それなりの成果を得られるのではないでしょうか。

 「辞める」と決断した場合には、自分の決断が「これでよかった」と思えるように努力することが何よりも大事でしょう。
 自分の決断を疑ったり後悔したりして、努力を怠るのはよくないでしょう。

 「選択がすべてではない」と思います。
 幸せになれないのは、選択よりも、その後の努力と、その時々の心がけのほうが大きいのではないでしょうか。



   

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