悩みのヒント 人付き合いを断れない

 人から何かに誘われた時や何かを頼まれた時に、あまり気がすすまない場合があると思います。
 そんな時、なかなか「断れない」という人もいます。それでイヤイヤやると、楽しくないし、余計に気疲れしてしまうこともあります。
 反対に、思い切って断ったけど、何かあと味が悪くて、後悔してしまうこともあるでしょう。

 やりたいことは、喜んでやる。
 やりたくなくても、やらなければならないことなら、それなりにやる。
 やりたくなくて、やらなくてもいいことなら、断る。

 当たり前のようですが、それがうまくできないから、「断れない」と悩んでしまうのでしょう。

 断れない理由、あと味の悪さの原因
 断るのは悪いこと?
 断り方
 選択のあとが大事

 「やりたくない」と感じたら、「本当にやらなくちゃいけない?」「やらなくてもたいして問題ないんじゃない?」のように考えてみてください。
 もし、やらなくてもいい(大丈夫な)ことだと思えたら、たまには断ってみてはどうでしょうか。

 「付き合ってもいいし、断ってもいい」と考えられるようになれば、少しはラクに人付き合いができるのではないでしょうか。

記事
まず面倒な人間関係はやめよう!長く働き続けるために」(ライフハッカー)
優しい人ほど貧乏になることが判明……対策は?」(allabout)
「気遣い」で逆に疲れていませんか?我慢しないでラクに生きる方法」(MYLOHAS)
断り・反論メールを不快にさせない「クッション言葉」の魔力」(ダイヤモンド社)
相手から「お断り」を受けても、大人の対応をすべき4つの理由」(ライフハッカー)
【アンケート調査】面倒なセールス電話を断りたいときの「必殺フレーズ」は何?」(ポーチ)

名言
『言うべき時にノーと言うのは、平和と幸福の要訣である』 スマイルズ

『明るく「NO」と言うほうが、無表情に「YES」と言うよりもいい』

人付き合いに関する名言集


断れない理由、あと味の悪さの原因

 人からの誘いをなかなか断れない理由は何でしょうか?
 また、断った時のあと味の悪さの原因は何でしょうか?

 一つは、せっかく誘ってくれた相手に「すまない」気もちや「相手に悪い」というような思いがあるのではないでしょうか。
 断れない理由としては、「断り方が難しい」と考えてしまう場合があります。また、断ったあとに、「断り方」を相手にどう思われたかが気になってしまう場合もあります。

 誰にも「人と仲よくしたい」「仲間はずれになりたくない」というような思いはあるでしょう。
 また、「人に悪く思われたくない」「いい人だと思われたい」「人に好かれたい」というような思いも心の中にあるでしょう。
 このような思いが、断るのを心理的に難しくしているのかもしれません。


断るのは悪いこと?

 人付き合いを断るのは悪いことでしょうか?
 そんなことはないはずです。
 付き合うかどうかは個人の自由であり、強制されるものではないはずです。

 本来なら、個人の意思が尊重されればいいのですが、中にはそれが気にくわない人も、「付き合いが悪い」と言う人も、仲間はずれのようなことをする人もいます。
 それは、しかたがありません。
 それは「相手の問題」と考えていいでしょう。

 断るかどうかは、自分が何を大切にするかという選択の問題と考えたほうがいいでしょう。
 他に優先したいことがあれば、それを選ぶのはいいことです。
 「行きたくない」「やりたくない」という自分の心を優先してもいいのではないでしょうか。

 「断るのは悪いこと」と考えるのはやめたほうがいいでしょう。
 その事・相手・時と場合によっては「断ってもいい」と考えられるようになるといいでしょう。


断り方

 「断りたい」と思っても、どう断ったらいいのかわからない、断るのが難しい、と考えてしまう人もいるでしょう。
 「きょうはちょっと」「忙しくて」「予定があって」「用事があるので」「やりたいことがあって」などで済むことが多いでしょう。さらに細かく聞かれても、「いや、ちょっと」「ヒミツ」とか、「ごめん」「すみません」などと言えばたいていは済むと思います。
 断り方をあらかじめ考えておくのもいいでしょう。

 もし今、断りたい付き合いがある人は、何かやりたいことを始めてみてはどうでしょうか。「やりたいことがあるので」と断ることができます。
 趣味でも、習い事でも、何かの勉強でも、夢や目標でも、やりたいことを始めればいいのです。やりたいことをやる時間を増やせば、やらなくてもいいやりたくないことをする時間は自然に減っていきます。
 また、やりたいことの中には、ひとりでやることもあります。
 たとえば、「幸せに暮らす」「自分を育てる」のような目標でもいいのではないでしょうか。それを人に説明する必要はないのです。

 断る理由として立派なことをやらなくてはならない、なんてことはありません。やりたいことの中には、「やすらいだ時間を過ごしたい」「このテレビ番組が見たい」「ゆっくり休みたい」「寝たい」のようなことがあってもいいのです。
 それは「幸せに暮らす」目標の実践とも考えられます。それを「やりたいことがあるので」とだけ言えばいいのです。

 中には、それでもしつこく問いつめてくる人がいるかもしれません。そういう時にも、「すみません」で押し通せばいいでしょう。
 「やりたいこと(予定/用事)って何?」「すみません」
 「私(たち)には言えないの?」「すみません」
 付き合えないことと、言えないことを謝っているのに、それ以上しつこくするのは無理があるのではないでしょうか。プライベートなことで人に言えない(言いたくない)ことがあっていいのです。
 相手と議論してもしかたがありません。ヘタな言い訳はからまれるだけです。ただ「すみません」で押し通したほうがいいでしょう。(それで相手がどう思ってもかまわない、と覚悟する)


選択のあとが大事

 付き合いを断るか、断らないかは、選択の問題です。
 ということは、どちらを選択してもいい、ということです。

 選んだあとに後悔してしまうから、「断れない」と悩んでしまうのでしょう。
 ここでよくないのは、“選択”ではなく“後悔”です。
 何かを学ぶ“反省”の要素がない、ただイヤな気もちになるだけの後悔をするのは、不幸になる考え方です。
 不幸になる考え方は、気づいて、ストップして、切り替えればいいのです。
 「後悔してしまう」も参考になさってください。

 もう一つ大事なことは、自分の選択を活かすことです。
 断ったからには、その時間をやりたいことに使って、それを十分に愉しめれば、「断ってよかった」と思えるでしょう。

 断らずに付き合った場合には、その場を少しでも愉しめるように心がけられるといいでしょう。多少の気まずいことがあっても「しかたがないこと」と考え、人付き合いの価値を考えられるといいでしょう。

 自分の選択を「これでいい」と思えるように心がけることが大切です。

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