『子どもを不幸にするいちばん確実な方法は、
いつでも、なんでも
手に入れられるようにしてやることである』
ルソー (フランスの思想家)
幸せのヒント 「甘やかしすぎると」
幸せを与えられるのが当たり前だと思ってしまう
幸せが与えられないと不満に思ってしまう
思い通りにならないことに耐えられなくなってしまう
イヤなことやつらいことを我慢できなくなってしまう
自分で幸せになる努力をしなくなってしまう
幸せになる能力が育たない
社会に出れば、自分の思うようにならないことや、イヤなことやつらいこともあるでしょう。イヤな人も意地悪な人もいるでしょう。
自分を幸せにしてくれる人は少ないでしょう。
人を幸せにしたいと思うのなら、その人の将来も考え、やさしくすることときびしくすることを使い分けることが大事なのではないでしょうか。
自分を幸せにする、不幸にしないためにも、同様なことが言えるのでしょう。
幸せになるためには、できるだけ不幸にならないことと、自分が幸せになれることをすることが大事です。
子どもを甘やかすことは、子ども(の心)を弱くし、不幸になりやすくしてしまいます。
欲しがるものをなんでも与えていたら、自力で幸せを得る能力は身につきません。
なんでも子どもの言うことをきいてあげていたら、我慢できない人間になってしまうでしょう。
人生には、やりたくなくてもやらなくてはならないことや自分の思い通りにならないことやイヤな人とのつきあいなど、イヤなことを我慢しなければならないことが多々あります。
我慢できる心が育っていない人は、ちょっとした我慢ができないために不幸になりやすいでしょう。
他にも子どもが不幸になる親の行動があります。
一方、アランの『幸福論』には、次のような言葉があります。
『子供たちに幸福である法をしっかり教えるべきであろう。
頭上に不幸がふりかかるときに幸福である法ではない。
周囲の状況がそう悪くもなく、人生の苦しみが
些細な心配事や不快事にとどまるような場合に幸福である法だ』 アラン
子どもに「今は幸せ」と思える方法を教えてあげられるといいのでしょう。
それは能天気な幸せである方法ではなく、問題があっても(それなりに)幸せに暮らせる方法なのでしょう。
子どもを(生涯にわたって)幸せにしたいのなら、子供(の心)を育てることが大事でしょう。それは子どもの幸せになる能力を向上させることです。
そのためには、自分の人生にある様々なことをいい経験にできる力を養ってあげられるといいのではないでしょうか。
◇ more hint! 「子育てについて」
「幸不幸」に関する名言
『幸せの中にポツンポツンと不幸があるのと、・・・』 「29歳のクリスマス」より
『幸せは、・・・時には不幸という帽子をかぶってやってくる』 坂村真民
『人間が不幸なのは、・・幸福であることを知らないからである』 ドストエフスキー
『幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭は・・・』 トルストイ
『ラクしてカッコよければしあわせか 逆に・・・』 相田みつを