『心ここに在らざれば、
視れども見えず、聴けども聞こえず、
食らえどもその味を知らず』


「大学」(儒教の経書)

幸せのヒント 「今の幸せを感じる

 美しいものが目の前にあるのに、気づけない/何も感じられない
 美しい音がしているのに、気づけない/何も感じられない
 食べたり飲んだりしているのに、味を感じられない/味わえない

 遊んでいるのに、楽しめない
 いいことがあったのに、喜べない
 好きな人といっしょにいるのに、気分がすぐれない

 幸せな出会いがあったのに、気づけない/幸せを感じられない
 幸せを持っているのに、気づけない/幸せを感じられない
 やりたいことがやれているのに、楽しめない/幸せと思えない
 幸せな環境で生活しているはずなのに、幸せに暮らせない

 過去のイヤな出来事、将来の心配、イヤな人のこと、悩み事など、余計なことを考えていると、今感じられるはずの幸せな感じを得られなくなってしまいます。
 反対に、「楽しもう」「味わおう」などと思えば、それだけでもけっこう違うのではないでしょうか。

 幸せ(を感じられるよう)になるためには、今を大切にできるようになることが肝心です。

 『見えていても見ない、聞こえていても聞かない、
  食べ物をつめこむだけで味わいもしない、
  雨上がりの土の湿ったにおいに気づかない、
  人と交わっても伝え合うべき気持ちがわからない――
  心当たりがあるのでは?
  これらをひっくるめて、無関心といいます』 ジョン・カバット・ジン

 『心ここに在らざれば、視れども見えず、
  聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず』 「大学」


 関心がなければ、身のまわりにいいもの(幸せ)があっても充分に感じることはできないのでしょう。

心をすましてごらん

 『本当の喜びは、味わいの中にある。
  物事の中にあるのではない』 ラ・ロシュフーコー

 『あじわう、ということは、どんなささやかなことでも
  宝石に変えてしまう不思議な体験です』 五木寛之

 「味わう」ことができるといいのでしょう。

 『大事なことは何か。なにごとによらず、
  一つずつの行為を十分にあじわいながら、
  その一瞬を大切に過ごすこと』 五木寛之

 『味わうのはそれぞれの当人なのであるから、
  当人が味わうはたらきをしない限り、
  ほかからはなんともいたし方がない』 和辻哲郎

 幸福感の価値を知り、「味わおう」と心がけることが大事なのではないでしょうか。

記事
自分だけの幸せを味わうために--「いつも幸せそうな人の小さな習慣」」(CNET Japan)
「今日1日」に集中するだけで幸福になれるワケ」(東洋経済)
幸福学研究者が科学の力で導き出した、自分らしくいるために「分からないことを受け入れる」効果」(GetNavi web)

more hint! 「幸せをもっと味わおう

   

ことわざ・格言などの名言集

名言から学ぶ幸せのヒント

幸せのホームページ