幸せになる方法
嫌な人への対処法を身につける
世の中には嫌な人もいます。
たとえば、無神経な人、無礼な人、意地悪な人、やさしくない人、マナーやルールを守れない人、モラルがない人・・・。
そういう人と出会うたびに、嫌な思いをし、悩み苦しんでいては、幸せに暮らすことは難しいでしょう。
嫌な人にあまり煩わされないようになれるといいでしょう。
嫌な人に煩わされないための対処法の第一は、「こんな人もいる」と相手の存在を受け入れることです。
「こういう(嫌な所がある)人」とわかった上で、それなりにつきあえるようになるといいでしょう。
嫌な人に煩わされないための対処法の第二には、嫌な人がする嫌なことはできるたけ軽く受け流すことです。
また、嫌な人とのつきあいでつらい時には、なんとかやり過ごすことができるといいでしょう。
嫌な人に煩わされないための対処法の第三には、嫌な人といっしょでない時には相手のことを考えないように心がけることです。
1.嫌な人に対する考え方を変える
2.それなりにつきあおう
3.会う前に心配しすぎない
4.受け流そう/やり過ごそう
5.嫌な人のことを考えるのはよそう
6.嫌な人に煩わされない自分になろう
相手が変わることを期待せずに、嫌な人に煩わされない自分になれるように、自分を変える努力をすることで、もっと幸せに暮らせるようになれるといいのではないでしょうか。
記事
「嫌なヤツを見極め、対処する方法」(ライフハッカー)
「嫌いな人がいてもいい。自分軸を取り戻すためのメンタルトレーニング」(ライフハッカー)
「嫌いな上司の特徴ランキング!男女500人アンケート調査」(BizHits)
「「職場の嫌な人」7タイプのさまざまな攻撃から身を守る基本の3ステップ」(ライフハッカー)
「アイツのせいで辞めたくなる!仕事の嫌な縁、どう考える?」(幻冬舎plus)
「嫌な人も理解したくなる?人間関係の心理学」(ライフハッカー)
名言
『厄介な人に対して・・・対処法は選ぶことができる』 マーク・I・ローゼン
『誰もが犯しやすい間違いは嫌いな人の存在を認めないこと』 秋元康
『問題は他人を変えようとするところから発生する』 コンクリン
『相手を変えようとする代わりに、自分が成長すること』 ロベルト・シンヤシキ
◇人間関係に関する名言集
◇人付き合いに関する名言集
嫌な人に対する考え方を変える
世の中には、無神経な人も意地悪な人もたくさんいます。
やさしさや思いやりに欠ける人も多いでしょう。
そういう嫌な人と出会ってしまった時に、そういう人をいなくすることも、そういう人を変えることも、まずできないでしょう。
人が変わることを期待するよりも、自分(の考え方)を変えることで、あまり悩み苦しまないようになれるといいでしょう。
嫌な人に対する第一の考え方は、「こんな人もいる」です。
「こんな人もいる」というのは当たり前のことです。
でも、実際にはそう思えないことも多いのではないでしょうか。
嫌な人のことを「こんなにひどい人がいる」と、ただ嘆いているのは「こんな人がいるのは信じられない」と思っているのかもしれません。
その人が自分の目の前からいなくならない限り、自分の苦しみはなくならないと思っているのと同じではないでしょうか。
そういう人がいるのは現実なのです。「こんな人もいる」のです。
嫌な人に対して怒りの感情が湧いてしまうのは、「こんな人は許せない」と思っているのかもしれません。
その人が変わらない限り、自分の苦しみはなくならないと思っているのと同じではないでしょうか。
「(変わらない)こんな人もいる」のです。
嫌な人が存在する現実は受け入れ、相手が変わることを期待するのはやめて、まずは「こんな人もいる」と考えられるといいでしょう。
「嫌だ」「信じられない」「許せない」などと思っているのと、「こんな人もいる」と考えるのでは、自分の心の中がけっこう違うのです。
さらに、「こんな人のために嫌な気分になるのは損だ」「いっしょにいない時には、嫌な人のことは考えるのはよそう」「(嫌な人の)余計なことを考えるのはやめよう」のような考え方を心がけられるといいでしょう。
人に対する考え方が変われば、その人から受ける感じ方が変わります。
自分の人に対する考え方を変えて、少しでも人間関係で悩み苦しまないようになれるといいのではないでしょうか。
それなりにつきあおう
世の中にはいろんな人がいます。嫌な人もいます。
嫌な人でも、つきあわなければならない場合もあります。そういう相手とは「それなりにつきあおう」と考えてみてどうでしょうか。
「それなりにつきあおう、なんて思えない」という人もいるでしょう。
その相手と嫌なことがあって、まだ感情がおさまらない時には「(それなりにでも)つきあおう」と思えないかもしれません。
時間がたって感情が少し鎮まれば、「それなりにつきあう」と思えるのではないでしょうか。
ひどい相手に対して「つきあいたくない」という思いが強いのかもしれません。
どんなに嫌な相手でもつきあわなければならないこともあります。
「つきあいたくない」けど「つきあわなければいけない」のような考えを続けていてもつらいだけでしょう。
「しかたがない」と考え、「それなりにつきあおう」と考えたほうがいいのではないでしょうか。
反対に、大事な相手に対して「それなりにつきあう」なんてできないと思ってしまう人もいるでしょう。
「それなりに」という“いいかげん”な考え方に抵抗がある人もいるでしょう。
大事な相手でも、嫌な人、自分とは合わない人もいます。
自分が関係を良くしようと努力しても、相手によってはどうしようもないこともあるでしょう。
「うまくつきあわなくてはいけない」と思い込んでしまうと、そうならないことに苦しんだり、自分を責めたりしてしまいがちです。
つらい自分をそのまま放っておくのは自分を大切にしていません。
「少し力を抜いて、それなりにつきあおう」と考えることで、ラクになれたほうがいいのではないでしょうか。
それなりにつきあうポイントは、次の3つです。
1.その人と会う前に、心配しすぎない
2.会っている最中は、なんとかやり過ごせればいい
3.いっしょでない時には、相手のことを考えない
「それなりにつきあおう」と言っても、相手を粗略に扱っていいということではありません。むしろ、そういう相手に対してこそ、「基本的なことはちゃんとやろう」と考えたほうがいいでしょう。
人づきあいにおける基本的なこととは、次のようなものです。
・(自分から)あいさつをする
・何かをしてもらった場合には、「ありがとう」と言う
・相手に対して悪いと思うことが少しでもあれば、素直に謝る
・気難しい顔やおどおどした態度でなく、穏やかな態度で接する
・相手の話をちゃんと聞く
・無理な約束はしない。約束した事は守る
これらは、人とつきあう際には「当たり前のこと」と思う人も多いでしょうが、常にきちんとできる人はそんなにはいないでしょう。特に、人間関係がうまくいっていない相手に対しては、ついおろそかにしてしまいます。
逆に、関係が悪化し始めると、このようなことがきちんとできなくなることから表われるのではないでしょうか。
このようなことを自分がおろそかにすることが、関係悪化のきっかけになってしまうこともあります。自分がまいた種の結果、自分が苦しむことのないようにしたほうがいいでしょう。
それなりにつきあうためには、「ことわる」ことも必要でしょう。
相手からの誘いや依頼をことわり、嫌な人とつきあう時間を減らせば、それだけ自分がやりたいことに時間を使えるでしょう。
「それなりにつきあおう」と決めた相手に対しては、「(ことわりたい時には)ことわってもいい」「それで相手にどう思われてもいい」と思いやすいでしょう。
人間関係で悩み苦しんでしまうのは、「誰とでもうまくつきあえないといけない」のような思いがあるからかもしれません。
嫌な相手とは「それなりにつきあおう」と決心することで、少しでもラクにつきあえるようになれるといいでしょう。
会う前に心配しすぎない
嫌な人と会う前から「嫌だなぁ」「××たらどうしよう」などと心配して、憂うつになってしまうことがあるのではないでしょうか。
嫌な相手と共に過ごすのが、限られた短い時間で済むとわかっているのなら、その短い時間のために長い時間心配して嫌な思いをしてしまうのはよくないでしょう。
そんな時に、「一時(いっとき)の事」と考えることで、ラクになれる場合があります。
「嫌な思いをするのは一時の事」「つらいのは一時の事」「我慢するのは一時の事」など、いろいろな使い方ができます。
中には、年に一回の事(帰郷、年中行事など)や、ごくたまにしか会わない人とのつきあいについて、あれこれと悩む人がいます。
「一時の事」と考えれば、それ以外の時間に余計な心配をしなくてすみます。
「少しの時間も、嫌な思いは絶対にしたくない」などと考えていたら、悪い出来事に対して嫌な思いが強くなり、耐えられないことでしょう。
最初から「一時の事だからなんとかやり過ごせばいい」と考えることができれば、余計な心配をしなくてすみます。
まだ先の嫌な事はあれこれ心配し過ぎないように、「我慢するのは一時の事」と覚悟する。その場では「一時の事だから」となんとかやり過ごす。過ぎた嫌な出来事は「一時の事だった」と早く忘れる。
人生の中ではそんなふうに考えたほうがいい「一時の事」がけっこうあるような気がします。
受け流そう/やり過ごそう
人と会っている最中に嫌な思いをすることもあるでしょう。嫌な相手の場合にはなおさらです。
少々嫌な事をされても、軽く受け流す(聞き流す、まともに相手をしない、というような)ことができるようになれるといいでしょう。
ちょっとぐらい嫌な事があっても「こういう(嫌な思いをする)こともある」「この人はこういう人」「まぁいいか」「気にしない、気にしない」など考え、「(できるだけ)受け流そう」と心がけることで軽く済ませることもけっこうあるでしょう。
悪いことがあって気もちが多少揺れることがあるのはしかたがないのです。
悪いことはできるだけ軽く受け流し、悪いことが終わったらすぐに立ち直れる“柳に風”流のしなやかな強さを身につけることができたらいいのではないでしょうか。
嫌な人との対応がつらいこともあるでしょう。
そういうときにはなんとかやり過ごすことができるといいでしょう。
「無理をすることはない」「少し力を抜こう」「(うまくできなくても)それなりにやり過ごせばいい」などと方針を明確にする。
「大丈夫、大丈夫」「このくらいは平気だ」「この前も大丈夫だった」などと自分の心を支えるようにを心がける。
「一時の事だ」「もう少しで終わる」「もうちょっとだけ我慢しよう」「なんとかなる」などと先の見通しを考える。
あとはひたすら我慢することです。
ある程度我慢すれば済むことはたくさんあります。我慢ができないために、問題が大きくなってしまうことがあります。
“我慢”と言うと、「力を入れて耐える」イメージがありますが、「少し力を抜いてやり過ごす」ことができれば、我慢できたということになるのではないでしょうか。
少なくとも、折れない、倒れない、へこたれない、自暴自棄にならない、キレない、爆発しない、あきらめない、絶望しない・・・このようなことができるといいでしょう。
苦しい(つらい)のは「一時の事」と考え、一瞬一瞬を乗り切ってやり過ごすことができるといいのではないでしょうか。
「つらい」「苦しい」「嫌だ、嫌だ」などと思いながらの我慢は、いっそう嫌な思いがし、時間も長く感じやすいでしょう。
「こういうこともある。ある程度嫌な思いをするのはしかたがない。余計なことを考えずになんとかやり過ごそう」と考えたほうが我慢しやすいでしょう。
嫌な人のことを考えるのはよそう
人間関係で悩むことが多い人におすすめするのは、できるだけ「嫌な人のことを考えるのをやめる」ことです。
嫌な人のことを考えれば考えるほど、相手の存在が自分の中で大きくなり、その相手との関係が悪く思えてきます。
相手を悪く悪く考えることで、自分の中で相手をどんどん悪人にしてしまいます。
そうなると、相手と接する時に嫌な気持ちになりやすく、相手の言動に過剰反応しやすくなってしまいます。
それが相手との関係をさらに悪化させてしまう原因にもなってしまいます。
嫌な人のことを、つい考えてしまうのはしかたがありません。
特に、相手と嫌なことがあったあとには、悪い気分が残ってしまい、その犯人として相手のことを悪く考えてしまうものです。
一人でいる時に嫌な人のことを考えているのに気づいたら、「いっしょにいない時には、嫌な人のことを考えるのはよそう」と考えて、その人のことを考えるのをストップできればいいのです。
さらに、「あんな人のことを考えるより、〇〇しよう」と切り替えられると、なおいいでしょう。
人と何か気まずいことやトラブルがあっても、その場だけのことにして、あとでその相手のことを考えなければ(自分の心の中で)問題を大きくせずにすみます。
その相手との関係が大事で、よく考えたほうがいい場合には、その人との関係を“考える時間”と“考えない時間”を分けられるといいでしょう。
“考える時間”には、集中して考える(たとえば、紙に書いて考える)。
“考えない時間”には、「あの人とのことは、あとで(集中して/紙に書いて)考えよう」「今は、あの人のことを考えるのはやめよう。今を大切にしよう」などと考えられるといいでしょう。
嫌な相手のことを考える時間が減れば、それだけ生活の中での気分が悪い時間も減り、人間関係で、そんなには悩み苦しまなくてすむようになれるのではないでしょうか。
嫌な人に煩わされない自分になろう
嫌な人を変えることはできなくても、相手に対する自分の対処法を選ぶことは可能です。
人間関係で悩んだ時の対処法には、次の3つがあると考えられます。
1.相手を変える
2.関係を変える
3.自分を変える
「相手を変える」ことは、まずできないでしょう。
でも、「あの人が××」などとイライラしたり腹を立てたりボヤいたり嘆いたりしてしまうのは、「相手を変えたい」という望み、もしくは「相手が変わってほしい」という期待が心の中にあるからでしょう。
相手が変わることを期待しない、つまり、今のままの相手でいい(しかたがない)と思えるのなら、そんなに嫌な思いをしなくてすむはずです。
相手は変わらないと思うのなら、自分を変えることであまり嫌な気もちにならないようになれるといいのです。
そういう心がけを続けることで自分が成長し、もっと平穏な心で過ごせるようになるといいでしょう。
自分の幸不幸をまわりの人に左右されないようになれるといいのではないでしょうか。
関係を良くする努力をするのはいいことです。
でも、いくら努力しても自分が望むようにはならないことも多いでしょう。特に、相手が嫌な人の場合には。
自分を育てようと思う人にとって、嫌な相手は自分の改善点を教えてくれる有り難い存在と考えられます。
「嫌な人は教師」「いい練習相手」などと考えることもできます。
自分が人間として成長すれば、それだけ嫌な人は減っていくはずです。
自分が変わらなければいつまでたっても、たくさんいる嫌な人のために嫌な思いをし続けることになってしまいます。
嫌な人との出会いを前向きにとらえて、自分を成長させるために役立てられるようになるといいのではないでしょうか。